はじめに

「この前、産婦人科の先生から体重が増えすぎてるから気を付けるよう注意された~」
過去に妊娠していた友人からそんな話を聞きました。体重管理って難しそうだなあと思いながら聞いていました。
妊娠中の体重管理はお腹の中の赤ちゃんの健康に直結します。
体重管理の中でも特に体重増加量が重要で、体重増加量とは妊娠中にどれだけ体重が増やせるか、といった値です。
しかし、実は日本における体重増加量の推奨値は現状ありません。研究が数少なく根拠が揃っていないようです・・・。
そこで!様々な論文から体重増加量の目安を解説していきます!
今回の記事は参考程度にして頂き、第一優先はかかりつけ医の医師の指示に従いましょう。
妊娠糖尿病や肥満の妊婦さんは個別での管理が必要なため、今回の記事が当てはまらない可能性があります。
妊婦の適切な体重増加量の目安
BMI別での体重増加量
米国医学研究所(正式名称:Institute of Medicine)では、妊娠前のBMI別に体重増加量を提唱しています。
妊娠前のBMIは以下の記事をご覧ください^^

妊娠前のBMI別の体重増加量を以下にまとめました1)。
| 妊娠前BMI | 体重増加量(kg) |
|---|---|
| 18.5未満 | 12.7~18.1 |
| 18.5以上 25未満 | 11.3~15.9 |
| 25以上 30未満 | 6.8~11.3 |
| 30以上 | 5.0~9.1 |
この体重増加量よりも少ない体重増加の場合、低出生体重児、早産のリスクが上がり、
逆に体重増加量が多い場合は巨大児や帝王切開のリスクなどが上がると報告されています2,3)。
妊娠中の体重増加曲線
国立成育医療研究センターと九州大学大学院研究チームとが連携して、妊娠前体格別に「妊娠中の体重増加曲線」を令和3年に公開しています4)。
BMIが18.5以上で25未満の方向けの体重増加曲線をこちらに添付させていただきます。
引用ホームページにはBMI 18.5未満の方向けの体重増加曲線もあり、グラフのダウンロードができますのでご参照ください^^

引用:10万人の妊婦健診情報から「妊娠中の体重増加曲線」を作成 妊娠中の体重管理の参考になることを期待 | 国立成育医療研究センター
体重管理の注意点

BMIが25を超える方は体重管理をより注意する必要があります。以下、BMIが25を超える女性の妊娠中の体重増加量が少ない場合や多い場合のリスクをまとめました5-7)。
| 体重増加量が少ない場合
(5kg未満) |
極低出生体重児、超早産、新生児死亡など |
|---|---|
| 体重増加量が多い場合
(9kg以上) |
妊娠高血圧症、帝王切開、会陰裂傷、新生児死亡など |
そのため、肥満女性はかかりつけ医の医師と綿密に話し合い体重管理をする必要性があります。
まとめ
妊娠中の適切な体重増加はお腹の中の赤ちゃんの成長に重要です。
まずは自分のBMIを把握しましょう!
そして、本記事の数値を参考にしながら、かかりつけ医の先生の指示に従って妊娠生活を過ごして頂ければと思います^^
引用
1)Weight Gain During Pregnanct: IOM of National Academies 2009
2)Goldstein RF., et al. JAMA. 2017
3)Enomoto K., et al. PLoS One. 2016
4)10万人の妊婦健診情報から「妊娠中の体重増加曲線」を作成 妊娠中の体重管理の参考になることを期待 | 国立成育医療研究センター
5)Yao R., et al. Annals Epidemiol. 2017
6)Yao R., et al. J Mat Fet Neonat Med. 2019
7)Thompson AM., et al. BMC Pregnancy Childbirth. 2019

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